【ひとこと】 絶賛NEVERLANDロス中…。


2017年1月5日木曜日

【ファンマナー】芸能人の目撃情報を拡散してはいけない理由


SNSの発達によって、多く発信されるようになってしまった、芸能人のリアルタイムな目撃情報。

あなたは普段、それらを拡散したり、それを参考に出かけたりなど、行動を起こすことがありますか?

確かにファンとしては、自分が好きなタレントが今何をしている、という情報は、興味深いものでもあります。

しかし、目撃談がリアルタイムに広がることで、様々な不都合も生じるのでは?

ネットを利用しているのは、熱心なファンだけではありません。

マナー等を一切理解できない人たちや、面白半分で芸能人を追いかける一般人もいます。

今回は、芸能人の目撃談がリアルタイムに拡散される危険やデメリットについてまとめます。




【周囲のパニックを招く】


「今現在、ここに○○がいる!」という情報が手元に飛んできて、しかもその場所が近くなら、是非とも駆け付けて生で本人を見てみたい!というのが、自然な心理だと思います。

しかし、もしもSNSを見た多くの人が一気に一か所に集まってしまったとしたら、その場所はどうなるでしょうか。

もしそれが店舗や商業施設だった場合、当然普通にそのお店を利用したいと思っていた一般の利用客に大きな迷惑が掛かります。

同時に、商品を購入する目的でない多くの人が押し寄せれば、店舗の営業にも支障をきたし、迷惑を掛けることになります。

更にその群衆が、店舗の外にまで及んでしまった場合、道路の使用許可などを巡る問題も発生します。

もしそれが何かの撮影で、当初予想していた以上のヤジウマが集まってしまった場合、撮影スタッフはそのヤジウマの整理までしなくてはいけなくなります。

そもそも撮影は、人を集めることを前提に行われていることではありません。

逆に、人が集まって騒ぎになってしまい、撮影が滞る可能性も出てきます。

場所が特定できる目撃情報の拡散は、本人はもちろん、多くの関係者に迷惑を掛けることになるのです。


【本意でないプライベートの露呈】


プライベートの目撃情報も、当然のようにネットに投稿されますよね。

撮影など仕事中の目撃情報ももちろん拡散すべきではないのですが、プライベートはより深刻だと感じます。

例えば、「元子役の○○が、高級アクセサリー店で数十万買い物をしていた」という情報が流れてきた場合。

…誰と書いていませんが、今これを読んでふっと誰かをイメージしたそこのあなた、ちょっと「うわ、イメージ悪い」って思いませんでしたか?(笑)

そうなんです。

世間にはステレオタイプやイメージというものがあり、芸能人というのは、それらに強く支配されている職業です。

故に、世間のイメージと行動のズレができると、それはネガティブなイメージとして定着してしまう恐れがあります。

「ジャニーズの○○が、可愛い女性と一緒に歩いていた」

これだけでも、十分にネガティブな感情を掻き立てられませんか?

その「可愛い女性」の「可愛い」というのは、投稿者の主観的な感覚であるはずなのに、勝手にモデルの○○や女優の○○を思い浮かべて、あらぬ心配をしてしまったり…。

でも実際はその女性がマネージャーやスタイリストだったり、はたまた親戚だったりというケースも多くあります。

(実際、元関ジャニ∞・NEWSの内博貴は以前、「お母さんと歩いてたら“彼女と歩いてる”と噂になった」というエピソードを話してました)

また、よくオフになると、イベントやフェスに行ったり、普通に行楽施設で遊んでたり、という目撃情報が絶えない誰かさんに於いては(笑)、その目撃談の拡散のお陰で、すっかりチャラくてパリピというイメージになってしまっています…。

いや、成人男性が休みの日にフェスに行って何が悪いの?野郎だけで遊園地に行って遊ぶって、微笑ましいじゃないか!

…と、ファンな私なんかは思うんですが、一般の人たちはそうは捉えてくれないのが現状です。

かと言って、「じゃあ紛らわしい行動を控えればいいじゃないか、女性と歩いたり、行楽地に出かけることをやめればいいじゃないか」というのは、あまりにも酷ですよね。

芸能人だって人間なんです。

友達や親戚と普通に出かける権利くらい、当然あるんです。

先に書いた元子役の例でも、子役が大人になって、自分の経済的余裕の範囲内で好きなアクセサリーを買うことには、何の間違いも問題もないはずです。

過度な目撃談の拡散は、そんな彼らの平穏を奪ったり、イメージを壊したりしてしまいます。


【撮影ならお蔵入りの可能性も】


また、エンタテイメント業界では「情報解禁の時期」が重要な意味を持つものもあります。

CMや映画、ドラマなどは、その情報を解禁することでいろんなお金が動くからです。

あくまで大人の事情、業界側の事情ではあるのですが、例えばその情報が、撮影情報等の拡散によって早い段階で漏れてしまった場合、企画自体が白紙になることもあり得ます。

また前述しましたが、過度にヤジウマが増え過ぎれば、撮影の続行自体が難しくなることもあります。

その時の撮影は上手くいっても、今後同じ番組で撮影をしたいと思った時、混乱を避けるために店舗から撮影を断られたり、警察署などからより厳しい規制が求められたりし、撮影のハードルが上がることになります。

それは結果的に、あなたが好きなその芸能人を、より仕事しずらい環境に追い込んでいることになるのです。


【情報を見るのはファンだけではない】


さて、ここまで読んだ方の中には、

「自分はマナーを守るし、その場所に駆け付けるようなバカなことはしない。ただそこにその人がいるという情報を共有し、次に出かけるときに“あぁここに○○くん来たんだ…♡”と思えればそれでいいんだ」

という方もいるのではないでしょうか。

多分、そう思うのはとても自然なファン心理だと思います(笑)。

しかし、です。

SNSを見ているのは、決してファンだけではないし、常識ある人だけではないですよね。

私のツイートをひとつ例に出すと、

とあるツイートは、200RTで、
インプレッション(ユーザーがTwitterでツイートを見た回数)は約58000、
エンゲージメント総数(ユーザーがツイートに反応した回数)は約10000でした。

別のツイートは、約700RTで、ツイートが見られた回数が約13万というのもありました。

私のツイートは、内容の薄い妄想だったりするんですが(笑)、その数字に初めて気付いたときはぞっとしました。

例えばその13万人の中に、本意でない転売屋ややらかし的な人が全く混ざっていないという保証はありません。

TwitterのRTを例にとれば、RTした人のフォロワーに情報が伝わり、その中の誰かがRTすれば、またその人のフォロワーにも伝わり…と、ねずみ講のような形で情報が拡散されていきます。

発言主である私には、自分の三代先、四代先でツイートを見る5万人目あたりの誰かが、良識ある人かそうでないかの判断までは、当然つかないんです。

重ね重ね、私のツイートはくだらない妄想ツイです…。

しかし、これが目撃談で、短い時間で一気に何百、何千、何万人に情報が拡散されたとしたら?

例えファンがみんな「自分はマナーを守る」と思っていても、そんなことには気にも留めない人たちが、撮影の邪魔をしたり、お店の迷惑を顧みず飛び込んだりするんです。

実は、SNSでの拡散の怖いところは、ここにあります。

その情報を受け取るのは、必ずしも自分と同じ気持ちの人たちだけではありません。

自分が情報を投稿した発言主でなくても、自分のRTで、何百人にも拡散されていく。

その末端の人のモラルまでは、保証できないんです。

だからこそ、メリット以上にリスクが付きまとう目撃情報の拡散は避けるべきではないでしょうか。


【芸能人もひとりの人間】


もしもあなたが、外出した先々での行動を、逐一SNSで全世界に発信されたとしたら、どう感じますか?

法律やルールにのっとって、何も悪いことはしていないのに、自分の行動が余計な詮索を受け、そのせいで、オフの行動や友人との付き合いをセーブしなければならないとしたら?

芸能人という仕事は、普通の仕事とは一線を画します。

人前に立つ性質上、責任や期待を多く背負い、更に一定のイメージを保つことを求められます。

カメラの前、観客の前では常にそのキャラクターを演じる「オン」の状態であることを求められる職業です。

その分オフの時間は、ひとりの人間としてのバランスを保つために、必要なのではないでしょうか。

自分の好きな芸能人に限らず、誰かの目撃情報などを見つけたら、ぜひ拡散する前に、そんなことを少し思いやってみてください。


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