以前、「○○度チェック、プレゼント企画、得体の知れないアカウント…Twitterで危険なこと５選」 の中でも触れた、Twitterの危険。
今回はそんな中でも、安易にフォローしたり、コミュニケーションをとると危険なアカウントについてまとめます。
今回この記事を書こうと思った理由は、最近タイムラインに頻繁にプレゼント垢のツイートがRTされてくるようになったから。
繰り返しますが、プレゼント垢は「騙されやすい人を探す垢、個人情報収集垢」です。
それも含め、危険なトラップアカウントについて書いておきたいと思います。
(文中、アカウントのことをTwitterで使用されている略語「垢」で置き換えています)
【プレゼント専用・取引専用アカウント】
これは以前の記事でも触れたところですが、「チケット取引専用垢」や「プレゼント専用垢」は、殆どの場合、決して善意でそのアカウントを運営しているわけではありません。
プレゼント専用垢の場合、
・過去のライブのグッズやデビュー記念品など、レアなものをプレゼントする。
・プレゼントは無償、場合によっては送料もプレゼント垢持ち。
・必ずフォローとRTが条件。
という内容のものが多いです。
考えてみてください。
二度と買えないライブのグッズやプレミアものの記念品を、見ず知らずの他人に無料で、しかも時に送料を負担してまでプレゼントする理由は？
担降りのために手元のグッズをプレゼントする、という人はたまに見ますが、プレゼント垢の場合はそうではなく、様々なグループの様々なグッズが登場し、アイコンはタレント画像だから現役ファン…？という、カオスな状況になっています。
このようなプレゼント垢の目的は「騙されやす人をリストアップすること」なんです。
まずフォローとRTを条件とすることで、RTで同様の趣味を持つ人にツイートが拡散されるようにし、本当にプレゼントをもらえると信用してしまう人をフォロワーとしてリストアップしているんです。
そして時に、当選したという理由で住所を聞き出してきたりします。
これで「騙されやすい○○ファンの○歳のこの子はこの住所に住んでいる」という完璧な詐欺のカモ優等生を洗い出しているんです。
チケット取引垢の場合は、もっとわかりやすいです。
チケットそのものの価格を吊り上げることで、利益を得ることが目的です。
そもそも取引専用垢を取得するほどチケットが手元に来るということは、最初から周囲の人の名前を借りてファンクラブに複数名義で加入して申し込みしている等、マナー違反を犯しています。
また、「特別な契約をして関係者席チケットを毎回譲り受けている」といった、あからさまに怪しいツイートもありますね(笑)。
スポーツのシーズンチケットじゃあるまいし、そもそも毎回チケットを譲り受けられる契約なんてあり得ません。
百歩譲ってそんな特殊な人がいたとして、関係者席は一般席と入場口も席の位置も異なり、そこでどんな関係の関係者なのか、というチェックもあります。
なのに、毎回普通にグッズやうちわを持ったファンが入れ代わり立ち代わり入るようなことがあれば、とっくに事務所側に警戒されてるはずです。
そして、よく思い出してください。
「今日は○○さんが来てます！」と紹介されて、芸能人などが手を振る席…あれが関係者席です。
決して一般的に言う「良席」ではありませんよね。
このようなツイートをする人自体、ジャニーズのコンサートに詳しくなく、安易なツイートでファンの気を引こうという、もはやチケット詐欺師の風上にも置けないヤツだと思いませんか？笑
すなわち、「関係者席チケット譲る」は詐欺だと思って間違いありません。
【ファンなりすましアカウント】
Twitterをしていると、挨拶も会話もなしでいつの間にかフォローされている、いわゆる「無言フォロー」ってよくありますよね。
各々の価値観があるので、この無言フォローを嫌う人もいますが、これ自体が特に悪いことではないでしょう。
しかし問題は、無言フォローしてきたその垢を、こちらからもフォローするかどうか、ということ。
相手側の垢が、自分と同じ趣味だったり、年齢が近かったりすれば、気軽にフォロバしてしまいがちです。
しかし。
プロフィール画面だけを見て、相手が同じ趣味だと判断してはいませんか？
よく見てみると、その人のツイートがなく、発言履歴はRTばかり。それなのに何故かフォローやフォロワーが多い。
そういう場合、その垢は無差別にその趣味の人をフォローし、その中でフォロバを返す人も多いために、フォローとフォロワーが異常に多くなっているんです。
こういう垢の真の目的は、はっきり言って分かりません。
ただ、やはり前述のプレゼント垢と同じで、リストアップが目的だと思われます。
一説では、同趣味のアカウントからのフォロバを多く集めた時点で、その世代・趣味の人に響くような宣伝のアカウントに姿を変える、宣伝アカウントの卵だという説もあります。
現に、今までジャニーズ関連のツイートばかりをRTしていた垢が、突然ゲームサイトや美容サプリのツイートばかりをRTしだすということ、ありますよね。
何千のフォロバを集めたところで、その宣伝効果がいかほどかはわかりませんが、やはりゼロではないんでしょう。
しかし繰り返しますが、このようなアカウントの真の目的は不明です。
ネットにはまだ一般人である私たちには未知の危険が多く存在していることを思えば、このようなアカウントを容易にフォロバして、相手のリストに名を連ねることは危険と言えます。
またこのようなアカウントの特徴として、IDが乱数のものが多いです。
普通は名前や誕生日、頭文字、自担のデビュー日などを入れて、何らかの意味がある文字列になっていることが多いですが、そのようなアカウントは、例えば「kf7s9prm1oz」のようなランダムな文字列になっていることが多いです。
また私個人的には、最近、「1093_pogx」のような、あたかも意味がある風のIDの垢に遭遇しました。
完全にRTだけの乱数アカウントに比べ、こちらのアカウントは簡単なツイートを時々自分で発してはいました。
が、その内容は、
「今日のイッテＱ面白かった！やっぱり手越くんはカッコいい☆」
「原宿のジャニーズショップで写真いっぱい買ったよ」
「久しぶりにピンクとグレー読み直したよ。やっぱりシゲってすごいね！」
など、テレビを見ずともショップに行かずとも本を読まずとも書けるような、薄っぺらな内容ばかり(笑)。
にも関わらず、例のごとく1000以上のフォローが。
私はこの手のアカウントからフォローされたら、気味が悪いのでフォロバはもちろん、ブロックして相手のフォローから外れるようにしています。
・プロフィールではファンを名乗っている。
・自発のツイートがない、もしくはあっても内容が薄かったり、ファンが一般的に使う用語を使っていない。
(「担」ではなく「推し」を使っている、番組名などを一切略さない、ニックネームを一切使わない等)
・IDが意味のない乱数
というようなアカウントは、ファンでもないのにファンに成りすまし、何かを企んでいるアカウントです。
ネットは相手の顔が見えない世界です。
「東京のjk2、NEWS加藤シゲアキ推しです♡」
とか書いておきながら、実はどこぞのオヤジがひたすらRTしながらフォロワーを集めているだけのアカウントかもしれませんよ…。
【支離滅裂アカウント】
通常、Twitterのアカウントの中の人は１人で、その主張は時に変わることはあれど、普通は一貫しているものです。
しかし中には、ただRTが欲しかったり、注目を集めたいという理由で、発言の内容をコロコロ変えて注目を浴びようという垢があります。
一番最近あったのが、SMAP解散に際して、ファンが喜ぶ内容の内部情報らしきツイートをし、実際多くのファンがそのツイートを信じてRT、拡散されてしまった例です。
そのツイートを見た一部ファンが、ツイート主の過去の発言を遡ったところ、特にSMAPの関係者ではなく、逆にファンの炎上を煽るような内容を過去に発言していたため、ただの目立ちたがりだと判明しました。
いわゆる「炎上商法」というやつでしょうか。
最近は上記の例のように、逆にタレントを褒めたり、ファンが信じたい内容、思わず「そうそう！」とうなずきたくなるマニアな内容を取り入れたりして、注目を集める垢もあるようです。
私自身が一番その手のアカウントに多く遭遇したのは、去年の24時間テレビの時です。
直前のアクシデントのために、企画の差し替え、ドラマの代役での撮り直しなど、多くの混乱が生じる中、メインパーソナリティだったNEWSのファンの炎上を煽るようなツイートが多くRTされてきました。
しかし、当然と言えば当然ですが、過激な言葉で煽る人は、過去のツイートも過激で、時に犯罪まがい、ヘイトスピーチのような内容も含まれていました。
その時、私が発信したツイートを貼っておきます。
#ジャニヲタさんに伝えたい— □♡▽○光悠(ﾐﾊﾙ)□♡▽○ (@haruharu_MIHARU) 2016年8月28日
あのですね、特に若い皆様なんですが、
「NEWS解散しろ」「24時間テレビつまらない」
「障がい者企画キチ」「喋り・演技下手」
などの明らかな冷やかし・煽りのツイを安易にRTしちゃダメです。 pic.twitter.com/uBK1qwdiL1
とは言っても、ツイートをRTするときにいちいちその人の過去の発言なんて遡れませんよね。
このような悪質垢に関わらないためには、上のツイートに書いたとおり、煽りツイートは極力拡散しないことです。
「こんなこと言ってる人いるよ、腹立つね！」と誰かと共有したところで、その発言内容が改められるわけではありません。
煽る人は、煽るだけの価値観や教養しか持ち合わせない人なので、対抗するのは無駄ですし、自分も同レベルのところまで下りて行ってしまうことになります…。
一方で、ポジティブなツイートをRTするときは、煽りツイートの時よりも判断が難しいですよね。
ファン心理として、ファンではない人がタレントを褒めてくれていると、なんだか嬉しくてRTしたくなりますよね(笑)。
とりあえず、RTした後でそのツイート主が他の時は過激な発言を繰り返しているとわかったら、RTを外すことが一番大切でしょう。
また、関係者を名乗る発言は、内容がポジティブでもネガティブでも、拡散は控えましょう。
関係者ならば、内部情報はどんなに些細なことでも「他言無用(他の人に言い洩らしてはならない)」です。
となれば、Twitterに投稿される「関係者の発言」は、実際は関係者でも何でもない人のでたらめであることが大多数でしょう。
仮に本当に関係者が漏らした情報であったとしても、それは意図しないタイミングで漏れてしまったもので、拡散されることで不都合が生じるような情報かもしれません。
例えばそれがCMキャラクター起用の情報などの場合、企業の利益が最優先されるため、あまりにも早すぎる情報の漏洩が原因で起用が取りやめになったり、またはタイアップが予定よりも早く終了してしまう可能性も考えられます。
エンターテイメントはビジネスでもあります。
情報には届けられるべき時期があることを考え、公式以外の情報は信用せず、拡散しない方がいいでしょう。
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もともとTwitterは極めて匿名性の高いメディアで、真の情報を見極めるのは非常に難しいです。
使い方によってはとても便利ですが、その匿名性と気軽さを利用して、悪事を企む輩もいます。
そして悲しいかな、ジャニーズファンはまだ知識や経験の浅い若年層が多いこともあり、そういう悪事のカモにされやすいのも事実です。
そんな人たちに軽く見られるのは悔しいですよね！
今回は大きく３パターンに分けてトラップを仕掛けてくる危険なアカウントを紹介しました。
これ以外にも、危険な垢、不気味な垢はどんどん生まれます。
…少し前、「潰し垢」なんていうのも流行りましたよね(笑)。
結局は誰かの悪趣味だったり、悪ふざけだったりするんですが、そうではない場合―犯罪につながるような危険なケースも存在します。
本名や、具体的な居住地域が分かる学校名、住所、顔写真などの個人情報を会ったことのない他人に晒すような行為は絶対にやめましょう。
身近なところから、用心するようにしましょうね☆
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