【ひとこと】 絶賛NEVERLANDロス中…。


2017年4月12日水曜日

私が口酸っぱく「マナーを守ろう」と叫ぶ理由

近年、コンサートマナーやネットマナーに対する意識が、全体として著しく低下していると感じているのは、私だけでしょうか。

簡単に噂を信じたり、情報の真偽を確かめずに拡散したり、他人に迷惑を掛ける行為を行っていながら、自分を正当化したり―。

Twitterも、最初に始めた頃よりも随分住み辛い場所になってしまったと感じています。

マナーに関するツイをして、それが拡散されたりしたら、アンチ垢にすぐに叩かれる状況。

それでも私は、マナーに関する啓発や拡散をやめるつもりはありません。

ウザがられようが、微力だろうが、本当に、ファンの自浄作用の起爆剤の一片になりたいと思うのです。




【パーナさんが大好きだったあの日】



パーナ呼びが嫌いだという人が多いのも、「ぱっぱらぱーな」なんて揶揄されるのも、全てこれが原因だったと思います。

2013年7月27日の、所謂「パーナさん事件」と呼ばれる一連の騒動です。

秩父宮でのコンサートが悪天候により中断、その場でも過呼吸などの体調不良を起こした方も多くいました。

また、同日の公演が急きょ次の日に順延となった為、遠方から来ていたファンが宿泊先を探してネット上などで騒ぎとなったものです。

この事件に関しては、「○○に無料で宿泊できる」「○○で食料を分けてもらえる」などのデマが出たこと、更に同情した一般のジャニーズファンの自宅に宿泊した人の態度が悪かったことなどが、主なネガティブ要素として周知されてしまっています。

さて。
マナーについて書くときに、私はこの事件に関してスルーできなかったので、少し書かせてください。

確かに、デマによって一部施設に迷惑が掛かったり、マナーの悪い一部の人たちが、他人に迷惑を掛けたり、ということはありました。

しかし、この事件が、30年以上コンサートに行ったことがなかった私に「コンサートに行ってみようかな」と思わせてくれた―茶の間ファンだった私を、他のジャニーズファンと関わってみようと思わせてくれたんです。

それまでの私のジャニーズファン(特にコンサートという場所に関して)のイメージは、

・タレントが投げたタオル1枚に複数が群がり殴り合いをする。
・席移動するので、慣れていないと押されて怪我したり事故になったりする。
・銀テープは奪い合いなので、やはり慣れていないと怪我をする。

というものでした。

当時「チケット当選したなんて言わないで!落選した人の気持ちを考えて!」というやつが一般の中でも拡散されており、万年茶の間ファンだった私は、その集団の中に入ることに、恐怖を感じていました。

が、しかし。

この7月27日のパーナさんたちは、そんな私のイメージしたジャニーズファンとは違った。

確かにデマは出回ったし、一部パニックになった人たちが、迷惑を掛けることがあったかもしれません。

でもあの日、ネットで情報を辿り拡散していた人も、また見ず知らずの子に「うちに泊まっていいよ」と声を掛けた誰もが皆、「誰かのために」行動していた。

自分のために、強引に奪ったり蹴落としたりするのではなく、誰かのために情報を探り、ただ同じアイドルを好きだというだけで、まるで自分のことのように心配した。

そんな姿を見ていて、「あ、この人たちの中になら入っていけるかもしれない」と思ったんです。

パーナさん事件に関しては、いろいろ思うところがあります。

世間的には「たかがコンサートで雨降ったくらいで、順延になったくらいで、騒ぎ過ぎだ」と思われていますが。

あの日の人出は、隅田川花火大会の中止も重なり、凄まじいものでした。
地方から来た若い子は、慣れない状況が重なり、パニックになるのも十分理解できます。
(私も地方出身ですが、地方ではあんなに大勢の人波をまず見ません)

そんな中、誰かの善意が暴走して、食料や宿泊先を過剰に求めたり、「レイプ車」なんていうデマも発生したんだと思います。

レイプ車に関しては、口裂け女と同じ原理で発生したものではないでしょうか。

口裂け女の発生の一説に「夜に子供が出歩く危険を思い、親が自分の子どもに話した」というのがあります。

あんなごみごみした状況で、しかも当人も濡れた状態だろうに、無防備に野宿しようという人もいた。
そんな状況に警鐘を鳴らすために「野宿なんてしたら、変な奴に襲われるよ!」という話が大きくなり、レイプ車のデマが発生したんだと、私は考えています。

あの日のデマも、騒動も、全て「誰かのため」。

そんなパーナさんの姿は、私にとってはとても優しく、柔らかく、素敵に見えたんです。

(だからこそ私は、何度か「パーナ呼びは捨てた方がいいのでは」という論議が起こっても、頑として自分を「パーナ」と呼んでいます)

私は確かに、NEWSのファンになりました。
でもそれと同じくらい、パーナさんのファンでもあったんです。

たった同じアイドルを好きになったというだけで、エゴで争うことなく、みんなが笑顔になれる方法を考えることができる。
それって、凄いことだと思いませんか?

出会ってもいない誰かと、幸せを分かち合えるなんて、奇跡だと思いませんか?

この「パーナさん事件」、誰かに迷惑を掛けることが起こっている以上、決して全肯定する訳ではないけど、そこにあった心だけは、誇れるものだと思っています。

・・・ちなみに、一般の家に泊まった一部のファンのマナーが悪かった、という話だけは、汚点ですよね。

あの場にいた全員が、善良な人ではない―それは仕方のないことだと思います。

何でもそう。何かの集団があれば、それに準ずることができない「育ちの悪い人」は確かにいます。
これについては、この記事の後半でまとめます。


【そもそもマナーとは何か】



どうしてわざわざパーナさん事件に触れたかというと、この時のパーナさんはみんな「誰かのため」を思って行動していたから。

マナーって、別にルールや法律みたいな堅いものじゃなく、単に「誰かのためを考えよう」ってことだと思うんです。

例えば、自分の後ろの席に背の低い子が入ってしまった場合、高いヒールの靴や派手に装飾した髪型だと、見えないよね?じゃあそういう格好は最初から控えよう。

うちわ何枚も持ってたら、隣の人にぶつかっちゃうよね?じゃあ1人1枚にしよう。

そうやって先にコンサートを体験した人が感じた「誰かのため」を、まだコンサートを体験したことのない人に「こうするといいよ」と伝える作業って、意味があると思うんです。

実際参加して、その時に「あぁ高い靴履いて来なければよかった」と思っても、その日その人の後ろに入った子は楽しめなくて終わってしまう。

貴重な1回のコンサートが終わってしまうんです。

それなら、そうなってしまう前にみんなで伝え合おう、っていう作業が、マナーの呼びかけだと思うんです。

私が初めて飛び込んだパーナさんの輪は、期待した通り、すごく居心地のいいものでした。

初めて入ったコンサート、NEWS10周年の東京ドーム。

実はこの公演、私自身は落選してしまったんですが、友達と重複して当選していたフォロワーさんがチケットを譲ってくれて、入ることができました。

懸念していた、タオルの奪い合いも、席移動による事故も、当然ながらありませんでした。

それどころか、天井席だったにも関わらず、心地よい会場の一体感で、本当に、本当に心から楽しめたんです。

見ず知らずの人の筈なのに、視線を合わせて呼吸を合わせてやるNEWSコール。

年齢も性別も関係ない。NEWSが好きな気持ちで繋がった、約6万人。

この心地よさは、本当に、コンサートという場所でしか体験できないものだと思うんです。

だから私はマナーを叫ぶんです。

自分1人で楽しむよりも、周りのみんなと楽しんだ方が、絶対に楽しい。
そんな確信が私の中にあるから、みんなで楽しもうよ!という気持ちを込めて。

ただ、そう思うと、「隣の人が何を嬉しいと思うか」なんていうのは、人ぞれぞれ基準が違う。

今それがネットで顕著に表れてるのが、「コンサートのネタバレ禁止か否か」だと思います。

基本的にNEWSに関しては、ネタバレ禁止が一般的です。

というのも、手越くんが直々に「セットリストを簡単にバラさないでほしい」という発言をしており、またファンの方も「真っ新な状態でコンサートに参加したい」という人が多いためです。

がしかし、

・ネタバレを公開することで、興味を持つ人もいるのでは?(宣伝になるのでは?)
・事前に演出を知っていた方が楽しめるのでは?
・曲を覚えるなどの準備のために、ある程度のネタバレは必要なのでは?

などの意見も出ており、ここで「ネタバレ禁止か否か」の議論が発生しているのです。

かく言う私は、ネタバレは絶対に見たくない派です。
真っ新な状態で参加して、彼らが作る世界に、ひとつひとつ驚きたい派です。

多ステ組の人たちは、まるで業務のように「はい、ここからMC」「ここではNEWSは後ろから出てくる」「はい、ここで恋祭りタオル」と、ぱっぱっと切り替えたりしますが。

個人的には、そんなに事務的にコンサートに参加することはないと思ってしまうんですね(笑)。

なので、去年のコンサートでは、周囲がそういう多ステさんが多い環境で、ちょっと冷めてしまったのを覚えています。

演出を見るワンテンポ前に、次に何が起こるか分かってしまうだけでも、かなり興醒めでした。

だけど確かに、ネタバレを肯定する人の気持ちも分かります。
演出を知っておいた方が自分は楽しめるというのなら、知った上で来るのもいいのかもしれない。

がしかし。

ネタバレを欲しい人同士でやり取りするのは構わないけれど、そうでない人が混在してる場所にばばーん!と出されてしまうと、ネタバレを見たくない人の目にも入ってしまう。

一度見てしまったものは、記憶に入り込んでしまいます。もう真っ新には戻せないんです。

だから、ネタバレは鍵を掛けるか、ネタバレである旨記載して、簡単に見られない状態でやり取りして欲しいんです。

こういう主張に対して、ネタバレ肯定派の人たちは「何でこっちが遠慮してやりとりしなくちゃいけないんだ」と思うかもしれませんが、それは違うんです。

一度目に入ってしまったら終わりだから、見て情報を取捨する、ということはできない。
ネタバレって、情報の受け手が取捨選択することが難しいんです。

じゃあ、発信する側が制御してほしい、ということです。

そもそもTwitter等ネットの上では、情報を発信する意識を持って、発信する側がいろんなことを制御しなくちゃいけないと思うんです。

それが最近は、SNSがあまりにも身近になり過ぎているがために、そもそも「情報を発信している」という意識が薄い。

無断転載も、違法アップロードも、名誉棄損も、まるで自分の携帯のメモ帳に保存する感覚でツイートしてしまってはいないでしょうか。

自分から発信していなくても、安易にRTしてはいないでしょうか。

近頃発生した某スキャンダル系の騒動に関しても同じことで。

嘘の情報をどこからかスクショしてきて、それが簡単にRTされコピーされ、嘘だか本当だか全くわからない「関係者の話」が、無数に拡散されてしまった。

そしてその得体の知れない情報を鵜呑みにして、まだ何も分からないような若い子がたくさん傷付き、ファンを辞めた子もいたと思います。

どの情報を信じ、どの情報を捨てるか。

そういうことって、本当は今の時代、学校等の教育の場でしっかりと情報リテラシーとして学ぶべきものだと思うのですが、残念ながら、ネット上の人たちは年々、そういうことに鈍くなってきているように感じます。

・・・すみません、すごく論点がずれてきちゃってるんですが(笑)。

元に戻すと、「隣の誰かのため」を考えれば、自分だけじゃない、みんなが幸せになれる。

その時、隣の人の幸せと自分の幸せの形が違っていても構わないと思うんです。
互いに隣の人の幸せを思えば、行動は違えど、お互いに嫌な気持ちになることは起きないはず。

コンサートの場でも、ネットで発言するときも、何かをRTするときも。

自分の本能やエゴではなく、周囲の人の存在を認めて行動すれば、堅苦しくなくても、それが「マナーを守る」っていうことだと思うんです。


【それでも「育ちの悪い人」はいる】



パーナさん事件の部分で「一般のジャニーズファンの自宅に宿泊した一部の人の態度が悪かった」という話に触れましたが。

どんなときにも「マナーを守れない人」がいます。

私はこれまで、結構ウザがられるくらいマナーについて叫んできました。

それは自分の「みんなで幸せになりたい」という気持ちからです。
だから、本当に「全員で」幸せになることを願っていました。

が、最近、それは不可能だと悟りました。

どう頑張っても、一部の育ちの悪い人は、マナーという概念が理解できない。

・・・表現が他に思いつかないので「育ちの悪い人」という言葉を選びましたが。
これは決して、差別的な意味ではありません。

それは、家庭環境や学歴とは全く関係ありません。

他人とどう関わるか、何を幸せと思うか、何かを好きになるとはどういうことか、人生とは何か、といった、勉強よりももっと手前にある心を、しっかり学べるかどうか。

これはどうしても、幼年期に形成されるものだと思います。
そして一度形成されると、後から変えるのはとても難しい。

先日あるお祭りで、障がい者施設の方が出店を出していました。
そこに通りかかった中学生女子の3人組に、心底ドン引きしてしまいました。

「気持ちわりぃ、超ウケる!」

大声でそう言いながら、そこにいた障がい者の方を指さして、ゲラゲラ笑ったんです。

本当に、そんな光景を見たことがなかったので、衝撃でした。

でも多分中学生くらいの子がそんな反応をするのは、その子たちがそういう反応を良しとするコミュニティで育ってしまったからだと思うんですね。

罪を憎んで人を憎まず、じゃないけど、そうやって価値観の上で間違えてしまった人は、後々その価値観を修正することはきっと難しいんです。

どんなに「みんなで幸せになるために」と呼びかけたところで、その概念が理解できない人にとってマナーの呼びかけなんて、面倒でウザくて、訳の分からない戯言でしかないんだと思います。

同じくネット上でも、叩き垢を作って騒いだり、違法行為を繰り返したり、嘘やデマを拡散したり、という人にどんなに「やめて!」と言っても、無駄なんです。

全ての人が、幸福を願ってはいない。
それはとても寂しいことだし、悔しいことではあるけれど。

そういう価値観を持った人がファンの中に紛れ込んだ時、面白半分で迷惑行為を繰り返したり、自分のエゴのために隣の人が困ることを平気でやる。

高額転売や詐欺に手を染めるのもこの類の人だろうし、堂々とドヤ顔で盛り髪したりするのも、こういう人たちだと思います。

だから私はあえて、こういう人達に「マナー守ってよ!」と訴えることはやめました。

それはほとんど伝わらない、意味のないことだし、そんな無益な割に必死な訴えは、端から見ていて決して気持ちのいいものではありません。

私がマナーについて何か発信するときは、それを知らない人、まだ気づいていない人に向けて、です。

知った上で破る人の価値観を変えられるほど、私は大した人ではないし、そもそもそんなことに私の労力を割く筋合いはない、と、割り切って考えることにしました。


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私がマナーを守りたい理由は、もう1つあります。

大好きなNEWSに喜んで欲しいから。

彼らは決して、一部の人に喜んでもらうためにコンサートをしているわけじゃない。
その場にいる全ての人の笑顔を願って、歌い踊る。

だとしたら私は、私自身がその笑顔の一部であると同時に、周囲にいる全ての人が笑顔であることを、当然のように願います。

冒頭にも書いたように、昨今マナーや情報リテラシーは大きく乱れています。

もっと冷静に、自分のためだけではなく、自分の周囲にいる誰か、ネットの向こう側にいる誰かの存在を心に留めて行動すれば、きっともっと、穏やかに戻れるんじゃないかと思っています。

ファンには自浄作用があります。

育ちの悪い人がどんなにマナーを乱しても、そんな人は正直ごく少数です。
他の圧倒的大多数がしっかりマナーを守れたら、いつかそんな価値観の人は去るか、もしかしたら行動を改めてくれるかも、と僅かに期待したりもします。

どうか、1人でも多くの人が、笑顔でNEWSを応援できますように。
ファンもNEWSも、笑顔になれますように。

あの日、あれだけ団結できたパーナさんなら、幸せに向けて舵をきる力、きっとあるから。

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