2016年11月24日にTBS系列で放送された「極限バトル・ゼウス」。
嵐以下の複数グループから選抜でメンバーが出演するということで、各世代のジャニヲタが心躍らせる番組でもあります。
しかし、放送後のネットの反応は、ネガティブなものが多い印象。
・・・かく言う私は、ゼウスPKの途中から、記憶がありません。
そう、うっかり寝落ちしてしまったのです(゚ロ゚;ノ)ノ笑
実は、前回の第二弾放送時も、後半寝落ちしました。
これ、万年ジャニヲタの自分としては、非常に稀なことです。
これだけ豪華メンバーなのに、どうして寝ちゃうほどテンション落ちるの?
その疑問の答えが、ネットでの皆様の反応の中に見つかりました。
どうしてこの番組で、ジャニヲタのテンションが上がらないのか?
私なりにまとめてみました。
【点数配分など、説明が不親切!】
ネット上で圧倒的に多かったのが、この意見です。
最終的に、240対250でジャニーズチームが勝利しましたが、はて、その点数の内訳はどうなっていたのか・・・?
どのゲームが何点の振り分けだったのか、全く説明されていなかったのです。
実は前回の放送も同様で、その点数の説明に対する不満がネット上にも多く上がっていました。
それが今回も改善されていない状態。
正直これでは、スタッフさんの算段で「このゲームのポイント上げたら、こっちのチーム勝ちで終われる」という調整ができちゃうな・・・と、見ていて思いました。
他にも、ジャニーズメンバー然り、芸人さん然り、そのメンバーの説明が非常に少ない。
普通なら、ジャニならコンサート映像、芸人さんならネタ映像を挟んで、そのメンバーの説明を入れるのが、初見の視聴者には親切なやり方。
それがないから、ジャニヲタでさえ、自担以外のグループメンバーに強く興味を惹かれる場面は少なかったんじゃないでしょうか。
お笑いチームの方も、雛壇にはタイムマシーン3号さんの姿が見えたのに、あれ?!どの競技に?!
そして唐突に登場したアイクぬわらさんは、何かの競技に長けてたの?それともインパクト?どこかで話題になってるとか・・・あの、選抜理由は?!
お笑いチームの方にも、不親切な編集になっていたと思います。
ゼウスPKで、ニッチローさんが脅威だとすごく強調されてたけど、前回活躍したから?
だとしたら、前回のVTRを差し込んで、「こうだから脅威だ」というのをもっと見せるべきですよね。
私はニッチローさんの凄さを知らないまま見たんですが、「イチロー氏の真似でサッカー上手いっていう矛盾をもっと強調したら、面白くなるのに勿体ない」ってずっと思ってました。
とにかく、説明が少ない!
そしてすんなり頭に入ってくるような、各人の魅力を引き出す工夫もされず、ひたすら勝負だけを見せる、という演出だったのが気になりました。
【結局真剣なの?お笑いなの?】
演出としては、とても真剣な演出になってましたよね。
がしかし。
お笑いとジャニーズが勝負する番組、しかもゴールデンタイムのバラエティ番組で、そこまで根詰めた勝敗が必要?
例えば、勝敗にこだわるサッカーの試合の中継なら、あんな緊迫した演出でもいいでしょう。
でもゼウスの場合、見ているファンは「ジャニーズファン」ではなく、あくまで「○○担」なんです。
サッカーの試合で、ある選手の調子が明らかに悪ければ、チームが勝つためにメンバーチェンジすることを嫌だと思う人はいないでしょう。
でもゼウスの場合、みんな見たいのは自担なんです。ジャニーズチームじゃないんです。
みんな理性があるし、それなりに他のグループにも興味を持ち、敬意を払ってるファンが多いから、他グループメンバーが競技してる時は、おとなしく応援してたと思います。
でも正直、誰もが「いいから早く自担に出番を!」という気持ちだったと思います(笑)。
そもそも、「芸人VSジャニーズ」という構図にこだわり過ぎるあまり、個々のキャラクターを一切生かせていない、アピールできていないのが致命的。
前述しましたが、各メンバーの紹介VTRを挟んだり、特定のMCがいてメンバーの個性に突っ込んだりしてくれたら、もっと自担以外に興味を持てて、私自身、寝落ちすることもなかったんじゃないかと思います・・・。
本当、もっとイジってくれる人がいれば、有岡くんの腹筋偽造も、もっともっと面白くなってたと思います(笑)。
更に言えば、真剣な感じにすればするほど、お笑いチームに申し訳ない気がしませんか?
テンション上げて笑いを取るのが仕事なのに、笑いに走れないあの息苦しさ。
服を脱いだ直後にカメラ目線で「ミキティーーー!」やらない庄司さんを見たのは初めてな気がします。
笑いに走って、どすんと失敗する人がいてもいいと思うんです。
その代わり、ジャニーズどんくさい組が、カッコわるい展開に持ち込んで「えぇ~?!」って盛り上がりができれば、点数はとんとんなんですから(笑)。
そう、加藤シゲアキ担の私には、シゲさんの運動音痴っぷりが全く発揮されない方が不服でした。
変ラボで見せたあのどんくささが、ゴールデンでも見てみたかったー!(笑)
それなのにアーチェリー射る姿があんなに美しいのは反則!みたいな、ギャップにもなったのに・・・。
【罰ゲーム「土下座」ってどうなの】
これも、ネットで批判が多かったことのひとつです。
端的に言ってしまうと「それ、何が面白いの?」ということだと思います。
勝敗・優劣をつけて、一方がひれ伏すという構図が面白い、ってことだと思いますが、果たしてそうでしょうか。
テレビとして考えた時、全く発展的ではない罰ゲームだと思いませんか?
まず、土下座には動きがありません。
今までの企画がどんなに盛り上がっていても、最後どちらかがひれ伏してエンドロール、というのは、番組全体を尻窄みさせてしまう気がします。
そして、世間は案外土下座に興味がない。
芸人が土下座しようが、ジャニーズが土下座しようが、一般視聴者からしてみれば、非常にどうでもいいです。
そしてシゲ担の私から言わせてもらうと「平気で土下座できちゃう」と言い切っている自担が土下座しても、大して屈辱感はありません(笑)。
そもそも、テレビの中で誰かが屈辱感を味わう場面を見て、面白いと思いますか?
近年、「客が店員を土下座させた」等の報道のおかげで、土下座という行為自体のマイナスイメージが強くなってしまっている気もします。
そんな中、なぜ土下座でなければならないのか。
今回初めて、電流を流すシステムが取り入れられましたが、頭を下げた状態からの電流で、芸人さんもリアクション取りにくそうでしたよね・・・。
いずれにせよ、出演者のイメージが下がるような演出に、私も大いに違和感を感じました。
もし次回があるとするならば、視聴者が見ていて面白いと思える、動きのある罰ゲームに改善してほしいと思います。
【編集が酷い・・・】
ネットで多かった意見は「客席が頻繁に映り過ぎ」というものでした。
私個人的には、そうは思いませんでした。映る回数は適切だったと思います。
ただ、映る客席の空気が最悪でしたよね。
多分かなり演出・指導が入っているか、もしくは最前列あたりはエキストラさんで固めた状態だったのではないでしょうか。
ジャニーズチームの出番になるとハイテンション。しかし芸人チームに点が入ると、真顔で睨みつける。
ナチュラルな雰囲気ではなかったと思います。
観客が全く、楽しそうじゃない。
あれを見た一般視聴者は「ジャニヲタは怖い、担当のことしか考えない、担当のことになると必死」という誇張されたステレオタイプを抱きそうで、心配です。
そして「競技の全カットはおかしい!」という声。
エンドレスジャンプがほぼ全カットで、結果だけナレーションベースでダイジェスト放送されました。
自分の活躍シーンが全カットされていた伊野尾くんの、副音声での動揺っぷりもまた話題になっていましたね。
出演者本人も動揺するほどの凄まじい編集。
ツイッターでたまたま読んだ番協参加組さんのレポによれば、各チーム2回ずつ挑戦し、1回目先攻で好記録を出したジャニーズチームは、後攻芸人チームのチャレンジの直後、敢えて0回で終了させ、疲れてヘロヘロな芸人チームの記録を伸ばさせない、という戦略で勝利したそうです。
何だその頭脳戦!!
そんな面白い戦略を見せたのに、その場面が全カットとは?!
そして、ファーストバトル以降のご褒美シーンも何故か全カット。
めったに交流のないグループのメンバーがわちゃわちゃとご褒美頬張ってるシーン、楽しみにしてたファンも少なくないはずです。
そう、肝心なところがカットされている。
真剣勝負演出・カッコイイ演出にするために、個性が出てるいいシーンが、大量に犠牲になってる気がしました。
今回ほど、番協参加組さんの放送後ネタバレがありがたいと思ったことはありません(笑)。
【僭越ながら改善案を考えてみました】
※あくまで個人的なプレゼン案です。
1.点数の説明・メンバーの紹介の徹底
番組冒頭、および番組中盤(ニュース後など)で明確な配点基準を整理競技前・競技後に現時点での点数を発表、出演者のリアクションなども挟む(事後操作防止)
各メンバー競技前に紹介VTRの挿入
意気込みコメントを平等に挟む等の徹底
2.ツッコミ能力のあるMCの起用
ゼウス役、もしくは実況以外に見届人的な中立のMCの採用「彼はサッカー歴が長い」「彼は運動が苦手」など、各人の情報を視聴者に提供
両チームのボケや失敗をツッコんで笑いにし、勝敗と関係ないところでもエンタテイメント性を持たせる
(個人的には、バカリズムさん、博多大吉さん、あべこうじさんあたりを希望)
3.競技内容の見直し
より両チームの個性が立つ競技の提案体力勝負のみならず、知識・ダンス・笑い・運にかかったゲームなどエンタテイメント性のある幅広い競技の採用
メンバー同士の関係性が垣間見れるチーム戦を増やす
4.ご褒美タイム等、競技以外のシーンの活用
各競技後のご褒美タイムは必ず挿入舞台裏や雛壇でのちょっとした会話のピックアップ
随時インタビューをとり、個性を引き出す演出を
5.罰ゲームの見直し
番組最後でテンションが落ちない罰ゲームへの変更笑いで終われる、両チーム・視聴者にメリットのある罰ゲームの採用
6.とりあえず他の対戦バラエティ研究して!
全制作人・スタッフ、「VS嵐」は必ず見ること自局には嘗て「バリキン7賢者の戦略」という、当時の学生の休み時間に革命を起こした優秀な番組があったはずです!!!
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見ていて「ジャニーズファンが見る番組」という意識で作られた番組だなぁと感じました。
決してそうじゃないはずです。
ゴールデンの時間帯は、何気なくテレビをつけてるだけ、という人もいるでしょう。
当然、芸人さんのファンの方もいます。
また、ジャニーズファンといっても、みんながみんな、全グループに興味があるわけではありません。
そして最近は、「スポーツ番組で見て上田くんが気になった」「加藤シゲアキの本を読んで初めてジャニーズに興味を持った」等の新しい形のファンも増えています。
そういうすべてのニーズを満たす意識なら、配点の説明やメンバーの紹介は端折れませんよね・・・。
第三弾の終わり方は、第四弾もあるような雰囲気でした。
もし次回があるなら、ぜひファンのニーズ・視聴者のニーズを汲み取って、豪華なキャスティングを無駄にしない番組にしていただけることを、切に祈っています。
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